「ライン整備士」具体的に何してる?航空整備士の一日の流れ

航空機の整備業務を行う航空整備士。この記事ではエアラインのライン整備士の一日の流れを見ていきます。

勤務体系

JAL、ANAの整備部門は同じような勤務体系を採用しています。主に日勤、遅番、夜勤、明け、休みを同じサイクルで繰り返します。一週間が7日ではなく5日もしくは6日で1サイクルします。具体的なサイクルはこのように繰り返します。

4月1日:日勤(07:00~19:00)

4月2日:遅番(13:00~24:00)

4月3日:夜勤(19:00~08:00)

4月4日:明け(夜勤終了から終日)

4月5日:休み

4月6日:休み

これは1サイクルが6日の例です。7日からは再び日勤からスタートします。夜勤があって大変そうと思われる方もいると思いますが、基本的に日勤の次は遅番、遅番の次は夜勤となるので次の勤務までの時間は長く十分に休めます。また、夜勤明けを休みととらえれば3勤3休となるので3連勤と3連休を繰り返していると言うこともできます。一回の勤務時間は長いですが、それを加味しても休息時間が長く、休みが多い勤務ということができると思います。

1日の流れ

日勤の1日の流れを見ていきましょう。

日勤

06:30~07:00(出社、アサイン確認、準備)

この時間に着替えをしたり、その日自分が担当する便や行う作業を確認します。

07:00~07:30(朝礼、体操)

朝礼をして、ラジオ体操をします。

07:30~10:30(運航間整備)

自分が担当する便が到着するSPOTに車で行って到着したパイロット、客室乗務員からフライト中の不具合等の情報を聞きます。不具合があった場合は部品交換などをして是正します。また、次のフライトまでに定められた項目を点検します。次のフライトクルーが来たら飛行機の不具合状況などを説明します。出発時間になったら機外に出て飛行機を見送ります。飛行機を見送った後は事務所に戻って不具合の情報などを記録します。

10:30~12:00(スタンバイ)

自分の担当する便がない時間は、事務所で他の便の不具合が発生したときに手伝いに行けるようにスタンバイします。例えば他の便でタイヤに不具合があった場合には交換しに行きます。

12:00~13:30(休憩)

13:30~15:00(スタンバイ)

15:00~18:00(定例作業)

あらかじめ計画されている作業(点検、部品交換など)を数人のクルーで行います。

18:00~19:00(片付け、終業)

勤務終了時間までに片付け、次のシフトへの申し送り、終業ミーティングなどを行います。

19:00~ (帰宅)

次の勤務まで家で休んだり遊びに行ったり好きなことをします。

まとめ

ライン整備士の1日の一例を紹介しました。実際にはライン整備は目まぐるしく、途中でアサインが変わったり、他の人の手伝いをしたり、チーム全体で飛行機を飛ばしていくという感じです。人によってその日やることや休憩時間はバラバラです。

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